第2章 ポケモントレーナー登場!
「ちょっと長くなるから、近くの公園に行こうぜ!」
「ま、まあいいですけど…」
徒歩5分の場所にある小さな公園。
子ども用の象さんの椅子に座りながら、私はなぞの少年の話を聞き始めた。
「さっきはごめんな!てっきりリタの記憶もそのままだと思って…」
「そのリタって人が私とは限らないですけどね…」
そうだけどさ、と小さい声でつぶやいて、頭をポリポリ掻いた。
「オレはサトシ!10歳からポケモントレーナーを目指してマサラタウンという故郷を飛び出したんだ」
「マサラタウン…?」
「旅の途中でたくさんの仲間に会って、今まで6年間色々楽しいこと、苦しいことがたくさんあった」
「そうなんですね…」
冷静に聞いているフリをしてたけど、やっぱりこの人は…
二次元の世界にイッちゃってる人なのかも(苦笑)
でも、朝見つけたイーブイちゃんみたいな動物が頭のどこかで引っかかる。