第3章 red sickle
ア「…後悔してるのかい?」
シ「してない。切り裂きジャックはもういない。ヴィクトリア女王の憂いは晴れたのだから」
ア「ヴィクトリアか…気に入らないなァ~自分は高みの見物ばかりで、辛いことや汚いことはぜ~んぶ伯爵に押し付ける」
シ「これが我が一族が背負う業だ。この指輪と共に代々受け継がれてきた」
ア「その指輪はまるで首輪のようだねぇ。業という鎖で君を女王に繋いでいる」
シ「その首輪をこの首にはめると決めたのは僕だ」
するとアンダーテイカーは坊っちゃんのネクタイを引き顔を近づけた
ア「小生はいつか君はその首輪で首を吊ってしまわないように祈ってるよ。そんなのはつまらないからね。また何かあったらいつでも店においで。まあ、何もなくても来ていいんだよネイラ」
アンダーテイカーはネクタイから手を離し私達に背を向け歩きだした
ア「伯爵達だったらいつでも歓迎するよ。特にネイラはね。ヒッヒッ…」