第3章 red sickle
私達はセバスチャンの報告を手分けしながら報告していた
セ「[医学・解剖学に精通する者][事件発覚前夜にアリバイのない者]そして[秘密結社や黒魔術に関わりがある者]この条件を満たしているのはただ一人。ドルイット子爵アレイスト・チェンバー様だけです」
『医大は卒業していますが病院への勤務や開業はしていません。シーズンには何度か自宅でパーティーを催しています…が、どうやら裏では彼と親しい者だけが参加できる秘密パーティーが催されているという話です』
マ「ドルイット子爵か…そういえば黒魔術みたいのにハマってるって噂は聞いたことあるわね」
劉「つまりその“裏パーティー”で儀式的なことが行われていて、娼婦達が供物にされてる疑いがあるってことか」
セ「ええ。本日も19時よりドルイット子爵邸でパーティーが行われます。もうすぐシーズンも終わりますし、潜り込めるチャンスは今夜が最後と思っていいでしょう」
シ「マダム・レッド“そういう”わけだ。なんとかなるか」
マ「舐めないでくれるかしら?私結構モテるのよ。招待の一つや二つどうにでもしてあげるわ」
シ「きまりだな。なんとかしてその“裏パーティー”に潜り込むんだ。ファントムハイヴの名は一切出さないこと、取り逃がすことになりかねん。チャンスは一度きりだ!」