第3章 red sickle
パーティーまでの間色々ありましたが無事に済み、私“達”は今頃パーティーへ出席してるはずでしたが…
私が今いる場所は……………
タウンハウス
坊っちゃんからの命令で私一人留守番になってしまった…
坊っちゃんが心配なさってくれるのは非常に嬉しいですが、私は公爵令嬢の前にファントムハイヴ家執事なんですよ…?
そんなことをぶつぶつ思いながら久し振りに来たタウンハウスの掃除をしていたが、それもついさっき終わってしまった
広い屋敷の中で一人でいること程寂しいことはない。あの半年のことを思えば楽かも知れないが、坊っちゃん達と過ごしていて少し欲張りになったのかもしれない…
もう余計なことを考えないために落ち着こうと、自室に入りベッドの上で足を抱え込み膝の上に顔を埋めた
ほんの数秒後
後ろから私の肩を抱き締めるような温もりを感じた
〈何悩んでんだよ姫サマ?〉
『リオン…』
〈ま、どうせ姫サマのことだから寂しかったんだろ?〉
静かに頷けばリオンはため息をついた
〈確かに俺はあいつと違って放任主義だが姫サマが呼べばすぐ来るつったろ?〉
『うん…ごめん…』
〈はぁ…そろそろあのガキ共が帰って来る。そのしょげた面治せよ?〉
そう言ってリオンは私の頭を撫で消えた
ベッドから降り両頬を両手で叩き、自分に喝を入れた
『よし!坊っちゃん達を迎える用意をしなければ』