第3章 red sickle
セ「では早速容疑者名簿を作り、全ての人物をあたってみようと思います^^」
マ「えっちょ…」
ばんっ グ「わっ」
セ「グレルさんでしたっけ?どうぞ安全運転で屋敷までよろしくお願いします」
グ「えっあっハイ!?」
セ「では失礼致します」 ぱたん…
マ「ちょっと!?この馬車走ってんのよ!?」
マダムと劉様は後ろの窓に張り付くように外を見た
マ「い…いない…」
グ「////」
マ「ってあんたはちゃんと前見なさい!!」
グ「あ…ハッハイ!!」
マ「ハァ…セバスチャンはああ言ったけど…」
シ「セバスチャンがやると言ったんだ。かならず何かつかんで帰ってくるだろう」
『そうですね。屋敷に着き次第紅茶の準備を致します』
マ「えらい信頼してるのねぇ…」
シ「…別にそういう訳じゃない。ただあいつとネイラは嘘はつかない。絶対に」
劉「――そう、彼やネイラと伯爵の間には長い時間と共に過ごしてきた分ゆるがぬものがあるのさ。いつでも彼らは伯爵に連れ添ってきた。まるで影のようにね」
シ「…ネイラはまだしも、セバスチャンは僕に仕えてまだ2年だが?」
劉「あ、そうだっけ?」