第3章 red sickle
先程とうって変わり我々は今帰りの馬車の中だ
シ「さっきの話で大分絞れるな」
セ「そうですね…まず“医学・解剖学に精通する者”その中で“事件発覚前夜にアリバイのない者”」
『それと、臓器などを持ち去っていることから儀式性…“秘密結社や黒魔術に関わる者”も挙げられますね…』
マ「ちょっと…どこが絞れてんのよ。このシーズンに一体どれだけの人がロンドンに集まってると思うの!?」
『(最もなご意見です…)』
マ「ロンドンの医者だけじゃなくて貴族が地方から連れて来た主治医もいんのよ?ついでに医者になってない医大卒業生だっているし、劉みたく針を使う渡来人だって人体には詳しいわ…それにあと1週間もしないうちにシーズンが終わって、主治医は地方に戻ってしm「では、それまでに調べれば良いのです」
劉「なんだって…?」
セ「シーズンが終わる前に全ての人物を尋ね、アリバイを確認すれば済む話です」
マ「確認すれば済むって…まだ正確な数もわかってないのよ!?」
セ「おまかせ下さい。ファントムハイヴ家の執事たる者、それくらい出来なくてどうします?」
『(苦笑)…』