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Swear to you...

第7章 Secret Circus


手早く着替えを済ませて談話室へと急ぐ。


まさかアグニさんが入ってくるとは…まったく考えもしなかった。
ん?アグニさんが躊躇いもなく入ってきた…?
いくら昔やんちゃしていたとはいえ、そんな馬鹿な…。

私は心に一つ疑問抱いたまま談話室の扉を開いた。



少し前に坊っちゃんからこってりと絞られたのが効いていたのだろう。扉を開いた先には正座をして、こちらに頭を下げた二人がいた。

「申し訳ありません…!ネイラ殿…!知らぬこととはいえ、このような…!」

「俺からも謝罪しよう。アグニから話は聞いた。…しかし…本当に女なのだな…?」

「……はい。私は一応女です」

そえ答えるとアグニさんがあのときのように自分を責め始めた。
さすがにセバスチャンがいない今、アグニさんに暴れられるのは迷惑なのですが。


「アグニさん。私は気にしていませんよ。女だと話していなかったのは私の落ち度です。わかるだろう、と思い込んでいた私の怠慢によるものです。ですから、頭を上げてください」


私はアグニさんの前でしゃがみこみ二人を立たせた。

「この話はこれで終わりです。私が女だとわかったこれからもどうぞ、これまでと同様のお付きあいよろしくお願い致します」

私は頭を下げた。
本当は怖かった。女だと思われていなかったのは面食らったが、女が執事。よく思わない者が多い。現に私の兄もその一人だ。
だからお二人がどう答えるのか本当に怖かった。

「そんなのもの決まっているだろう。ネイラはネイラだ。今更態度を変えてどうするのだ。そうだな、アグニ!」

「もちろんです。私からもよろしくお願い致します」

この二人は本当に優しい。
こちらが不安になる程に。それでも、この優しいさがとても心地いい、と感じてしまう。
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