第3章 red sickle
『(子宮が…?!)』
ア「最近急にそういう“お客”さんが増えてねぇしかもどんどんメイクは派手になる。小生も大忙しってワケ」
セ「いくら人通りが少ないとはいえ路上で…しかも真夜中となると、的確にその部位を切除するのは素人には難しいのでは?」
ア「鋭いね執事君。小生もそう考えてるんだ」
アンダーテイカーはカウンターと思われる場所から私の後ろへ移動し、右手を私の首へ左手をお腹へ添えた
ア「そうだなぁまず…鋭いエモノで首をかき切り次にここを切り裂いて大切なものを奪うのさ」
私の背中に冷や汗が流れた
ア「“手際の良さ”…それから“ためらいのなさ”から考えてまず素人じゃないね。多分“裏の人間”だ。伯爵が来るってわかってたのはそういうことさ」
そうアンダーテイカーは私の頬をつつきながら答えた
ア「犯人が“裏の人間”の可能性があるなら必ず君が此処に召喚されると思った。きっとまた殺されるよああいうのはね、誰かが止めるまで止まらないものさ…止められるかい?“悪の貴族”ファントムハイヴ伯爵」
私はアンダーテイカーの腕から抜け坊っちゃんの側へ移動した
シ「裏社会には裏社会のルールがある。理由なく表の人間を殺めず裏の力を以て侵略しない。女王の庭を穢す者は我が紋にかけて例外なく排除する。どんな手段を使ってもだ。邪魔したな…アンダーテイカー」