【黒子のバスケ】トリップしたけど…え?番外編やNGなど
第5章 青峰くん誕生日特別小説
『あ、あの大輝くん?』
「何大輝"くん"なんて付けてんだよ。気持ちわりぃ」
『だってこっちジッと見てて怖いんだもん
てか気持ち悪いとかヒドいんだけど』
相も変わらずこちらを凝視している大輝に少々ビビりながら溜め息を1つ吐く
ふとその瞬間、自分の頭に暖かさと重さを感じて目線を上にあげると大輝があたしの頭を、髪をわしゃわしゃと遊んでいた
『…何してんの?』
「ずっと触ってみたかったから触ってみたんだけどよ、予想以上にサラサラしてたわ」
『予想って何!?』
「部活中見てるといつもすげぇサラサラさせてるから気になってただけだっつの」
『だけだっつの。じゃないよね』
「気にすんじゃねぇよ」
髪をわしゃわしゃと撫でる大輝の男らしい手がたまに首や頬に当たるとドキリとして、胸が高鳴った気がした
…あれ、いつもって今言った?
『い、いつもって』
「…いいから黙っとけよ」
『ったく…今日だけだからね
お誕生日おめでとう。大輝』
「…サンキュ」
それから当分髪を撫でられていたあたしは胸がずっと高鳴っており、大輝は穏やかな表情をしていた
たまにはこんな素直な大輝も悪くないと思ったりしなくもない
それから光と影は離れてしまったが、彼女によって再結成するのはまた本編の話
-end-