【黒子のバスケ】トリップしたけど…え?番外編やNGなど
第4章 緑間くん誕生日特別小説
床に座ってバッシュの紐を結ぶ緑間の横に並んで座り、左手を取る
その手は綺麗にテーピングを施されていたのだが、少し泥で汚れていた
『汚れてますけど』
「…気づかなかっただけなのだよ」
『人事を尽くすんじゃなかったの?』
「…ああ」
そう言えば、今日の蟹座のラッキーアイテムは手にいれようとして手に入れられるものじゃないなーと思い出す
左手をそのまま持ち、テーピングを外してからまた新しくテーピングを施していく
「何をしているのだよ」
『プレゼント』
「!」
『今日の蟹座のラッキーアイテム、プレゼントでしょ?
これなら、肌身離さなくて済むじゃん?』
「…そうだな」
ふわりと優しい表情をして左手のテーピングを巻かれていくのを見ている緑間
その姿にどこかドキッとして胸が高鳴るのを感じる
『あ、そうだ』
「まだ何か用があるのか?」
『朝練が終わったあとに、体育館裏にでも来てよ』
「…ここでは話せないのか?」
『あまり人の前だとね…』
そう呟いて緑間の方を向くと
目を見開いて驚いており、別の意味でこちらもびっくりする
だけども緑間はすぐに表情を直し、分かったとこちらに返してきた