第6章 迷いと決意
セリシアSIDE
「ジャーファル。」
すぐに物を置いて彼のもとへ行く。
いつもの場所で、待ってる姿を見て声をかける。
「セリシア、待ってました。」
いつもの笑顔・・・じゃない。
なんか・・・そうじゃなくて、何かある笑顔。
なんていうべき?
幸せって顔じゃない笑顔。
「何かあった?」
笑顔のことにはふれないで聞く。
だって多分聞いても答えてくれないだろうし。
「え?なんで?」
「いや、なんとなく。そんな気がしただけ。」
なんとなくってだけじゃないけど・・・さ。
「そう・・・ですか?でも大丈夫。別に何かってことありませんよ。」
「そう?なら・・・いいんだけど。」
ホントに、そうなの・・・?
本心には見えないよ・・・。