第6章 迷いと決意
ジャーファルSIDE
夜ご飯の時にあったセリシアは、大分買い物が楽しかったようで、大分元気になっていた。
もしかしたら、悩んでたことも忘れてるのかもな・・・。
「あれ、ジャーファルさん、早くないですか?」
「ああ、ちょっとやらなきゃいけない仕事がまだ残ってまして。」
「え、それなら私も「大丈夫です!・・・あの、セリシアにはちょっとアレなやつなんで・・・。」」
「・・・では、頑張ってください。」
実際はそうではない。
でも、今はセリシアと一緒に居れなかった。
一人で、考えたかった。
仕事は進めたけど、少し休憩するたびに思い浮かぶのは悩み一つだけ。
一番いい選択がなんなのか。
自分に都合のいい答えばかり浮かんでしまう。
でも、それではだめなんだ。
「・・・はぁ・・・・。」
ため息が出る。
目を背けたくなる現実。
ついさっき、セリシアを見てそむけそうになった。
間一髪向けたけれど・・・ばれてないだろうか。
人の幸せを考えるって、難しいんだな・・・。