• テキストサイズ

【マギ】幸せを願って。~亡国の姫~

第5章 幸せって?


ジャーファルSIDE


「どうしてもですか?」

「はい。譲りませんよ?」

言葉は少ないけれど、部屋の威圧感は互いに増していくばかり。

「なぜですか?」

「なぜって・・・。好きだからに決まっているでしょう?」

「あなたは・・・セリシアを幸せにできるとお思いですか?」

「?」

幸せにできると思うかって・・・。
それは、少し痛い質問だった。

「セリシアはあなたと一緒になって、幸せになれるのでしょうか?仕事に追われるような政務官と。」

それはそうだけど、副政務官の彼女だって仕事はある。

「女性が好きな人に求めることってなんだと思います?」

答える前に彼は答えた。

「ふたりで一緒にいることだと聞いたことがあります。一緒に会話して、一緒に行動して。あなたとセリシアは政務の仕事におつきですから、一緒に行動することはあるでしょう。でも、それは部下と上司の間柄になるでしょう?恋人らしいことなんて、何もできないのでは?」
/ 369ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp