第5章 幸せって?
ジャーファルSIDE
「普通に、いろいろな女官に聞きました。わからないと答える人が多かったのですけど。・・・叱らないで上げてくださいね、その女官を。セリシアに聞いたら女官に聞いてみろと言われた、とうそをついて聞いたので。」
嘘ついたんですか。
それなら、まあわからなくはないところがありますね。
それでも、簡単に情報を漏らすのはやめさせなくては。
「そうですか・・・。それで?どうして私に話を?」
「簡単です・・・。」
まあ、予想はつきますけどね。
「セリシアと、別れてください。」
ほら、やっぱり。
「嫌です。」
これは譲れない。
どうしたら好きな人を譲れるものか。
・・・多分シンでも譲らないだろうに。
「はっきりですね?」
「当然です。」
「まあ、予想はしてましたよ。」
でしょうね・・・。