第5章 幸せって?
セリシアSIDE
「手加減なしですよ。」
飯をさっさと食べたのち、手合せに剣術をいつもやってる場所に行く。
ちなみに言うと、食前に女官に服を頼んでみたところ、本当に買ってきてくれた。
もちろんお金はあとで渡したけど。
だから身動きが楽な服装。
政務服も脱いだ。
「おう。こっちもその気だ。」
今まで全力じゃなかったのは知ってる。
だから、全力でやってくれとこの前頼んだばっかりだ。
「そっちからやってもらって構わねえぜ。」
「じゃあ遠慮なく!!」
イラつき2倍の今、遠慮する気はさらさらなかった。
カルマさんのほうにも自分にもイラついてるんだからね。
冷静な判断を失うとかよく聞くけど、今は手合せだし、もうどうだってよく感じる。
それ言ったら怒られるかもだけど。