第5章 幸せって?
セリシアSIDE
「師匠!!飯食ったら手あわせ願います!いいですよね!?」
食前に師匠ことシャルルカンさんに頼む。
いらいらは少し収まってくれたけど、まだムカつきが残る。
ホントはあのクソ王子を倒したいのだけど、まあ無理だ。
一応客人なんだから。
「お?別に俺は構わねえぜ。」
それなら、さっさと飯食って準備しちゃおーっと・・・!
「セリシア、政務はどうするのです?」
あ、忘れてた。
まだ残ってるよなー。
「じゃあ一戦したらやります!」
「一戦って・・・。仮にも副政務官なんですから、言動には気をつけなさい。」
む・・・。
なんかカチンときた。
「はーい。」
「・・・。」
それにカチンときたのか、向こうもこっちを睨む。
いつもならそこで素直に謝るけど、今日はそんな気分じゃなかった。
なんかイラッとして謝らなかった。
その日の昼食はものすごい無言と勢いで食べた。