第4章 国王と話すこと
セリシアSIDE
「キユノ王国に、僕の父さんがそっちの国王と話をしに行ったんです。僕の父さんとあなたのお父さんは仲が良かったらしくて・・・。なんでかは知りませんけど。」
お父さんどうしが仲良かった・・・?
あー、そういやお父さんの書斎にウィリランデの紋章のついた服着た男の人と映った写真あったっけ。
「僕は父さんについて、遊びに行ったことがあるんです。まだ僕も幼かったんで、遊びにの気分でして。」
「その時にあったんですか?私たち。」
「ええ。あなたも私も幼かったですからね、記憶には残ってないかもしれませんが・・・。」
「それって何歳ぐらい?」
「えーと、僕が7歳・・・だっけ・・・?えーと、今から13年くらい前です。」
13年・・・。
ってと、16-13で3・・・。
「私3歳ですわ・・・。ごめんなさい、全く記憶にありません。」
「そりゃそうですよね。僕も少ししかない。・・・でも、好きになったことは憶えてたんです。キユノ王国の滅亡とともに、あなたも死んでしまったと思っていたから、あなたが生きていると知った時、ものすごい嬉しかったんです。」
ああ、やっぱ私キユノ王国と共に亡くなったと思われてるんだ・・・。