第4章 国王と話すこと
セリシアSIDE
「っ・・・。」
勢いに任せたものの、言ったことに対しての興奮感なのかカルマさんは頬を赤く染めて深呼吸する。
私は私で言われたことの処理に時間がかかっていた。
だって、え?
好きって言われた・・・よね?
好きって・・・はい?
「あのー・・・。」
「はい!?」
反射的に答えられても困る!
「え、えと・・・。何で急に?」
あったばかりの人、ジャン・・・。
いやまあ、顔だけなら前日見たけどさあ・・・。
「あー・・・。覚えてないですよねやっぱ。」
「へ?」
「まだキユノ王国にあなたがいた時です。ずっと前、私の父すらも生きてる時に、僕らは会ってるんです・・・キユノ王国で。」
初耳だった。