第4章 国王と話すこと
セリシアside
「・・・それで?話を続けて。」
「わかりました。・・・キユノ王国は消滅してしまいましたが、我々が侵略しようとしてしまった国。・・・ですから、現在再建中です。」
「再建!?」
驚いた。
王国を、再び作るとでもいうわけ・・・??
「ウィリランデには、キユノ王国のことが事細かく書かれた書物があるんですよ。・・・キユノ王国の初代王妃のユキノさんは、ウィリランデの出自ですからね。だからでしょうけど。」
ああ、そうだった。
それ、戦争に利用されてそうだな。
「もっとも、この前戦争に利用されたばかりですけど。」
ほらあたったぁぁぁぁぁ!!!
「まあ、それを頼りに再建中で。・・・現在すでに8割完了しております。」
8割!!
なかなかだな。
「・・・それで、キユノ王国の土地は、やはり王家のセリシア、あなたに還すべきかと。」
・・・ん。
ちょっと今引っかかったぞ。