第4章 国王と話すこと
セリシアSIDE
「じゃ、いいや。・・・で、なんで私と話すとを条件に王の死の偽装をしてくれるの?」
「わ、直球だね。」
「当然。」
なんかこの人、そんなにお偉い人って感じがしないんだけど。
これっていいこと?悪いこと?
「そうだなあ・・・。まあちょっと聞いてもらえるかな?」
「ええ、いいですけど。」
「国で戦争とか王の死とかの報告をもらって、第一権利を持つのが僕になったんだ。王の身内だし、副国王でもあったしね。・・・それで、国のお偉いさんといろいろ話をしたんだよ。で、結果的に土地を返す方向で行こうってなったんだ。」
国を返す?
一度奪ったのに?
「あ、君が思うこともわかるよ。実際、王族や豪族はほとんど殺してしまったしね。それに、いつ僕らが返り討ちに素かもわからないし。・・・ってことで、ウィリランデと条約を結んだうえでの解放ってことにしたんだよ。」
「条約・・・。」
「うん。まあ、それをする前に、先に戦勝国のシンドリアと話を付けに来たんだけど。シンドバッド王はなかなかすごいお人だね。・・・ああいう人、僕はちょっと苦手なところがあるんだけど。」
・・・あのー、それ全部本人に聞かれてますー・・・。