第4章 国王と話すこと
セリシアSIDE
「ええと・・・。何と呼べばいいんです、あなたのこと。」
「何でもいいですよ。人からはさん付けだったり呼び捨てだったりあだ名だったりいろいろありますけど。むしろあなたはなんと呼べば?」
「それこそなんでも。では、セリシアと呼びましょうか。」
「ええ、構いません。」
この人のこと、なんて呼ぼう?
王・・・じゃシンドバッドさんとかぶるし。
王子・・・だとなんか違和感。
そもそも近いうちに王になるんだろうし。
うーん??
「・・・本題とはちょっとずれますけど、昨日深夜、お会いしましたよね?」
「・・・・ああ!はい。無礼ですみません。」
「いや、構わないんですけど。やっぱり、セリシアだったんだ。よかったよかった。」
「?」
よかったってどういうことだろう・・・?