第4章 国王と話すこと
セリシアSIDE
「まあ、一応。・・・それで、私を呼んだ訳を知りたいのですが。」
「ああ、そうですね。まわりくどいのはなしにしてしまいましょうか。・・・それで、ですけど、敬語じゃなくてもかまいませんよ。兄と違って僕とあなたはそんなに年齢離れてませんし、ここは2人だけですし。」
思わぬ提案だった。
ってかこの人、何歳なんだ?
「ため口で構わないのなら、そちらの方が嬉しいのですけど。構わないのですか?」
「うん。こう見えても緊張しててね。敬語じゃ変に緊迫して感覚になっちゃうんだよね。だからため口の方がいい。」
なんか、変わった人だな。
ための方がいいって、そういうもんなの?
「それじゃ、お言葉に甘えてタメにしますけど。」
「うん、そうして。」
なんか変な人だなぁ・・・。
ってゆーか、部屋に2人きりではあるけど、外で2人立ち聞きしてるんだけどね。
気づいてないってことだよね、それって。