第4章 国王と話すこと
セリシアSIDE
「こんにちは。お呼びになったとお聞きしましたが。」
ウィリランデの弟王子に向かい、礼儀の姿勢を取る。
「ええ、呼びました。急にお呼びしてしまい、申し訳ありませんね。」
「いいえ、構いませんよ。」
「お座り下さい。」
「では。」
互いに向き合うように用意されていた席に座る。
・・・気配を巡らせてみたけど、本当にジャーファル立ち聞きしてるし・・・。
あ、シンドバッドさんもいる。
何やってんの、国のトップと言うものが・・・。
軽くあきれる。
「まずは、自己紹介すべきですよね。ウィリランデ王国第2皇子であり、副国王。カルマ・ベルッセといいます。よろしく。」
笑顔で手を出してくる。
私もその手を握り握手をする。
「よろしく。私のことはご存知のようですけど、一応自己紹介しておきます。元、キユノ王国第1王女。今はここシンドリアで副政務官をやってます、セリシア・スノーウェルです。」
「副政務官、だったのですか・・・。」
正直驚くように言うカルマ王子。
確かにピス姉の言う通り、かっこいいの類に入るね。
そして若い。