第4章 国王と話すこと
セリシアSIDE
「というわけです・・・。」
ジャーファルがそれを言った時、ちょうど王たちのいる部屋にたどり着いた。
「どうやっても何と言われようと、部屋の近くにいるつもりです。いいですよね?」
いいっていわれてもなぁ・・・。
「まぁ・・・。気づかれないようにしてくださいね?」
ジャーファルはコクンと頷く。
一応服装に乱れがないか確認して、そののち部屋に続くドアをノックする。
「入れ。」
シンドバッドさんの声ののち、部屋に入る。
それと入れ替わるように席を立ってドアに歩いてくる。
「彼は、セリシアと二人で話したいそうだ。俺は受け入れるつもりだが、どうする?」
「構いません。」
どういうつもりで王子が私を呼んだかはわからないし知らないけど、いざっていうときは力でねじ伏せるから。
だから大丈夫。
「わかった。」
そう言ってシンドバッドさんは部屋を出て、私は王子の向かいに行った。