第4章 国王と話すこと
セリシアSIDE
「フンフフン~~」
鼻歌交じりに仕事をする。
今日はこの部屋に一人。
時々文官は入るけど、基本ひとり。
だから音なし声なしのつまんない空間。
というわけで、鼻歌が混じる。
「ん、おっけ。」
また一つ、仕事を終わらせる。
なぜか今日は一段とペースが速い気がするんだが。
「あー、これは・・・。」
王様の失態の件か・・・。
この類はジャーファルが別の日にやるからよけておいてって言われてる。
今までもそうだったから、ちゃんと見たことはないんだよねー。
「・・・うわ・・・。」
内容初めて読んだけど、これは・・・。
コメントは控えさせてもらおう。
「何も見てない何も見てない。」
そう言いながらよけておく。
・・・ん、誰か来る。
ジャーファル?
バンッ
ドアが開く。
ああ、やっぱりジャーファルだ。