第4章 国王と話すこと
セリシアSIDE
朝。
ぴったり6時に目覚めよく朝を向かえた。
深夜に目覚めたからちゃんと起きれるか少し悩みはしたけど、大丈夫だった。
「・・・うん。やっぱなくっちゃね。」
ベッドに置きっぱなしだったペンダントを取ってつける。
久しぶりにつけるけど、違和感なくなじむ。
巫女の証だろうとなんだろうと、ママから受け継いだことに変わりはない。
えーと、5日間ぐらい放置してたことになるのかな?
「さて・・・。」
問題は服なんだよねー。
ウィリランデの一行が来てるし、買い物のに行く暇なんてないから服は今までの小さいのしかない。
昨日はワンピースを中に着て政務服を上から着たけどさ・・・。
「・・・やっぱこれ?」
地味目な服はきつくて着たくないし。
っていうと、残るのは自分で作った巫女装束。
大き目に作っといてよかった。
もっとも、これを着た日に血で染めたんだけど。
魔力切れで真っ赤に染めちゃったけど、今は元通り白。
シンドリアって、洗濯に何か秘技でもあんのかな・・・。
「うわ、ちょうどいい・・・。」
偶然とはいえ、なかなか嬉しいもんだった。
・・・ただ、巫女装束の上に政務服って、なかなか暑くね・・・?