第3章 王子来賓
セリシアSIDE
「あのねー、ジャーファルさんの言動が面白くってさぁ!」
ジャーファルの言動?
「どゆこと?」
「船の止まってるところに行って、みんなに礼儀を忘れるないでって言ったんだけど、その直後めっちゃきょろきょろしてて!どうかしたのかってきいてみたらさ、セリシアが・・・。あ、何でもありません。」
ぶふっ!!!
つい吹いた。
でもどちらかと言うと、ジャーファルさんの言動じゃなくてピス姉のマネの仕方。
「うそだぁ。そんなあからさまに言わないでしょ!」
想像のできないマネだったんだもん。
「いやいや、本当だって!いない理由思い出した瞬間の顔!でさ、そのあとも王宮に帰ってきて最初に、セリシアは?だって!しかも結構な声量で。」
な、なんて恥ずかしいこと!
そりゃ嬉しいけど、恥ずかしいよ!?
ピス姉はめっちゃ笑ってる。
「しまいには、セリシアの部屋まで行ったからね?」
「嘘、ホント!?なんにも気づかなかった・・・。」
「寝てたって言って、戻ってきたけどさ!で、そのあと私も行って、もう一回きたんだよ。よかったね、ジャーファルさんにそれだけ思われてて!」
思われてる・・・。
なんか、ものすごく嬉しいな・・・!!
そして恥ずかしい!!