第3章 王子来賓
セリシアSIDE
「その一行はなかなかの人数いたよ、やっぱ。でもさ、一目見てあの人が王様だってわかったよ!」
ピス姉も迎えの一団にいたらしい。
だから、その時の話を楽しそうに教えてくれる。
「服装はそんな豪華じゃないんだけどね、かっこいいんだよ!落ち着きがあってね、礼儀もなってた!」
「へぇ・・・。弟王子、だよね。」
「そう!今までは副国王の位置にいたらしいよ。まだ新国王の正式発表はしてないみたいだけど、新国王になるみたい。」
「まあ、普通に考えたらそうなるよね。弟だし。」
「まあね。茶髪でね、見た感じ20代前半だったな。」
「・・・20代前半?副国王なのに?というか弟王子なのに?」
前の(つまり殺めた)国王はどうみても30代から40代のあたりだった気がしたけど。
ってか、若。
シンドバッドさんもそんなんだって言ってたけど、20代前半の国王がそんなにいていいのか・・・?
「実際若いのか見えるだけなのかはわからないけどね。とにかく若そうだったよ!」
「へぇ・・・。で、それがいい話なの・・・?」
「うん。あ、もう一個あるよ!多分そっちの方がいい話。」
もう一つ?