第24章 決めた答え

セリシアside


本心でわからなくて、つい抱きしめてた腕も緩め顔を見る。

「だって一国の王女ですよ？跡取りを作らなければならないでしょう？」

「…そういうの、ジャーファルの子がよかった。」

「何言ってるんです。…私も、同じことは思いますけどね。」

「そっか。…結婚ね。しないで養子を取るってのは、ダメかなぁ。」

「…それは、キユノ王国の人と決めればいいのでは？…まあ、さすがに伴侶は作らなければならない気もしますけど…。」

王女だからな…。
私の一存で決めれるわけじゃないし。
というか、キユノ王国の人に認められるかも不安なんだけど。

「…私は、貴女が逃げて帰ってきても構いませんよ。」

「は？」

「…不安なんでしょ？本当に王女になれるか。」

…ジャーファルには敵わないな。
私そんな不安そうな顔してたのかな。

「不安だよ。でも、逃げ帰るのは負けた気分でちょっと嫌かも。…この国に迷惑かけるわけにもいかないしね。」

「…頑張ってください。貴女なら大丈夫な気がしますがね。」

結構本気で悩んでるのにー。
…でも、事実頑張るしかない。

「それと、一応言っておきますが…私は別に、貴女が独り身でいいなら全く構いませんからね？」