• テキストサイズ

【マギ】幸せを願って。~亡国の姫~

第24章 決めた答え


セリシア side


「…そうだね。ジャーファルだけの私で居たかったとも、思うんだけどね。…でも私はその道を選ばなかった。」

「それでこそ、私が好きになったセリシアですよ。…選ばなかった道を選んでくれるのも嬉しいですけど、でもそれは好きになったセリシアじゃないですよ。」

「えー、やっぱりそう?」

「はい。…私が好きになったセリシアは、他人の事も考えて、自分のことを後回しにしてしまうような、そんな人です。」

…ジャーファルの言うそれは、たぶんその通り。
だってシロナにも言われたことあるし。

「…セリシア、好きです。世界で1番、貴女のことを愛しています。…これから先も今までも。私の中で1番大切な人です。」

その言葉は嘘には聞こえない。
言われて、すごく嬉しい。

「…ありがとう」

些細かもしれないけど、幸せってこういうことでもいいんだよね?
だって嬉しいもん。
…離れるなんて、悲しいそれが嘘みたいに。

「でも、そしたらジャーファル、私以外の人を好きになることはないの?」

「あるわけないでしょう?」

「そうしたら結婚、出来ないよ?」

「…貴女は、私に他の女と結婚して欲しいのですか?」

「…そんなわけないじゃん。でも、ジャーファルが幸せにならないのは嫌だよ。」

できるなら、その幸せを私があげたかった。
一緒に幸せになりたかった。
…それを選ばなかったのは、私なのだけど。

「大丈夫。結婚しなくたって幸せになれますから。…でも貴女は、結婚するでしょう?」

「え?なんで?」
/ 369ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp