第23章 体調不良
セリシアside
「…さっきよりは顔色良くなりましたけど、大丈夫ですか?」
あの後急いで人を呼び、セーカさんをなんとか部屋にまで連れて行った。
ただ部屋に連れて帰る前にも色々あって、私が人を連れて行った時にはもう吐いちゃってて。
そこでできる限り吐いてもらい、その後別の部屋でもっと緩やかな服に着替えさせ、そこからの部屋へ連れて行ったしだいだ。
ちなみに汚れた場所は丁度今掃除中だと思う。
…後で掃除させちゃった女官にお礼言わなきゃ。
「ええ、大分。本当に迷惑かけてごめんなさい。」
ベットに横になりながら応えるセーカさん。
吐ききって少しはスッキリしたのかな?
「それは私じゃなくて、今頃掃除中の女官に言ってくださいね?」
って、そんなことじゃなくて。
「それより、いつから体調悪かったのですか?」
数日前に会ったときはなんとも無いように見えたから、昨日から今日にかけてのどこか…だよね?
「ええと、それは…。」
言いにくそうなセーカさん。
…まあ、体調管理は自己責任だしね。
「言いにくければ、言わなくて構いませんけど…何か体調不良に心当たりはありますか?」
とはいえ聞いたところで何か出来るとは限らないんだけどね。