第3章 王子来賓
セリシアSIDE
結局そのあとご飯を食べて自分の部屋へ。
さっきよりはよくなったけど、次があるかもしれないからって、けっきょく帰ってきた。
コンコン。
「誰ー?」
ドアをたたかれて返事をする。
部屋に戻ってきてそんなに時間は経ってない。
「ジャーファルです。」
「入ってください~。」
「失礼します。」
さっき別れたばっかだけど、どうしたんだろ?
「あの、さっき頼んだものが届いたので・・・。」
頼んだもの?
そう言って見せたのは服・・・。
あ、政務服。
「朝、セリシアのために大きめのサイズを頼んでおいたんです。その政務服もやっぱり小さめですから。」
そう言って私に渡すけど。
正直、政務服って元がゆったりしたつくりだから、そんなにきつくないんだよね。
全然楽勝だったりする。
「ありがとー。」
「帯は今までのを使ってください。」
まあ、帯は身長と関係ないしね。