第18章 選択の悩み
セリシアside
あまりに突飛な内容につい声をあげる。
ただし声をあげたのは私だけじゃなくて。
「あの、セーカさん?俺と戦うんですか?」
カルさんだった。
まあそりゃそうなるよね、急に巻き込まれたんだから。
「ほかにどこにカルと名の人がいます?」
「いえそうなんですが…ええ…。」
け、結構セーカさん強引??
っていうか、ホントに戦うの?
「どうでしょう、セリシア様。王にあなた様が剣士だということは聞いております。カルでは不足かもしれませんが…。」
「あ、いえ!カルさんが不足だとは思えませんよ。…あの、ただこの格好で戦うのはちょっと…。」
この姿に慣れるのはいいことだと思うし、この格好で戦えたらすごい便利だとは思う…けども。
そう簡単に服を駄目にするわけにはいかないし。
「あ、もちろんです!その、戦闘用の服にでも着替えて頂ければと思ったのですが…。」
「それなら。」
最近、師匠としか戦ってないからな。
他の人とやるの久しぶりかな!
「では、どのくらいお時間必要でしょうか?」
「ええと、着替えてくるだけですのでお時間は待たせません。」
「それではよろしくお願いします。」
…戦闘用の服なんてないから通常衣装なんだけど、いいかな?
すごい動きやすさ重視な服装で失礼極まりない気がするんだけど?