• テキストサイズ

【マギ】幸せを願って。~亡国の姫~

第18章 選択の悩み


セリシアside


「で…ええと、こんなところでしょうか?」

ああ、そうだった。
なんでデアルに信頼を寄せてるのかを聞いたんだった。
ちょっと横道それかけた…。

「あ、はい!ありがとうございます。」

でもすると、あいつは普通の考えで行動しただけだろ?
…なんだかんだ言えるけど、アイツ信念が正しいからな…。
選択を間違えることのない、アイツ。
私には無い素質。
でもそれが王の素質…だったりするのかな。
大勢の民の命を守るんだから、正しい選択をしなきゃいけないだろうし。
…でもそれなら、私には向かない。

「…セリシア様、今…何をお考えですか?」

「え。」

急にいままで以上に真面目な顔つきになったセーカさん。
なんだというのだろう?

「王は、尊敬できる人です。民の中には完璧な人と崇める人もいます。」

完璧な人、か。

「…確かに王の素質のある、素晴らしい方だとは思います。しかしそれだけで私があの人に信頼を寄せたわけではありません。」

「んと…?」

「…もしも宜しければ。」

その後に話したのは、今までの話とは無関係で、突飛な話だった。

「カルと、戦ってみませんか?」

「「は?」」
/ 369ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp