第18章 選択の悩み
セリシアside
「セーカさん。」
ルマニアと別れ広場へ着く。
意外と気付かないようで、声をかけてようやく気がついた。
「セリシア様。」
少し驚いたようだったけど、すぐに微笑む。
「どうかされましたか?」
「ちょっと聞きたいことがあったんですけど…。」
カルさんとアイセさんは手を止めることなく打ち合いをしている。
…刀使いって、あんまり剣士と変わらないんだ。
「どうぞ、お気にせずにお話下さい。」
私でつとまるのかっていうのは、ルマニアとの話でもうわかった。
…今はまだわからない。
それが答えなんだ。
だから…もっとどうでもいいことを聞いてみる。
「キユノ王国の皆さんはデアル…王をどうして信じて、尊敬するのですか?」
王をつけなきゃいけないことに途中で気付いたけど違和感だね。
まあそれはともかく。
…兄をどうして王と慕うのか、それを知ってみたかった。
なんとなく、それが答えをだす鍵に繋がると思ったんだ。
ほんとになんとなく、なんだけど…。
「なんでって…。ええと、そうですね…。」
…悩んでる?
それともあれかな、答え方に悩んでるーって感じかな?
ジャーファルが好きな理由聞かれて全部って答えて詳しくって聞かれて詳しく?ってなるやつかな!?
…違わないよね?