• テキストサイズ

【マギ】幸せを願って。~亡国の姫~

第12章 嫌な予感


セリシアSIDE


「落ち着いて!!セリシア!!」

ベッドから降りようとしても、ジャーファルに押さえつけられる。

「放してって!!」

「ダメです!!安静にしなさい!!」

「嫌!!」

「セリシア!今動いたらだめだよ!!」

「セリシア、まだ起きたばかりでしょう!?許さないわよ!」

ジャーファルだけじゃない。
ヤム姉、ピス姉にも押さえつけられる。
でも、それでもあきらめられるわけがない。
暴れた。
それしかできなかったけど、必死だった。

「セリシア、ごめんね!!!」

ヤム姉の叫びと共に体が動かなくなる。
本当に、ピクリとも動かない。
・・・やられた。
それに気づいたのは、一瞬後のことだった。

「・・・ヤム姉、恨むよ・・・。」

魔法だ。
金縛り同然に、魔法を使われた。
魔法を使いたいところだけど、こんなところで無駄に使う気にはならなかった。
それにまだまだヤム姉に勝てるような魔法でもないから。

「はぁ、はぁ・・・。どーしたの、セリシア。」

息を切らしながら、ピス姉は言う。
ジャーファルさんも私もヤム姉も、みんな息を切らす羽目になった。
/ 369ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp