• テキストサイズ

【マギ】幸せを願って。~亡国の姫~

第12章 嫌な予感


ジャーファルSIDE


「あ、いえ・・・それは大丈夫です。」

よかった・・・。
ただただ安心した。
この前のようになったら、大変だった。
もう一度髪を切って魔力を戻せるかはわからないから。

「わかりました。どちらで治療を?」

女中に場所を聞きそこに向かう。
少しでも冷静に。
私が乱しては、他の者に影響を与えてしまうことは十分に理解していた。
だから走って向かわず、少し早くはあったが歩いて向かった。
・・・それにしても、だ。

「どうして魔力切れに・・・。」

しかもピスティが見つけたということは、町にいたということ。
町で魔力切れになることなんてあるものか?
魔力切れになるのなら、魔法を使うはず。
だが魔法特有の光はみていないし、何の報告もなかったはずだ。
一体どうして、どこで、彼女は魔法を使ったのだろう。

「ジャーファルさん!!」

悩みながらも部屋へ向かったところ、ピスティに声をかけられた。

「ピスティ・・・。見つけてくれたようですね。ありがとうございました。」

「あ、うん・・・。それはいいんだけど、大丈夫かな・・・。」

「そうですね・・・ですがうちの魔法使いはみな優秀ですから。信じましょう。」

そう言うしかできなかった。
/ 369ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp