• テキストサイズ

【マギ】幸せを願って。~亡国の姫~

第12章 嫌な予感


ジャーファルSIDE


二人と別れた後、一度シンのもとへ戻る。
サボっていたが部屋にはいたし、今は叱っている気分ではない。
ただセリシアがどこにもいないことを伝え、探すことを伝えた。
シンも探すと言ったが、彼には仕事をしてもらうことにした。
セリシアは心配だが、仕事をおろそかにするわけにはいかないし、シンの仕事はたまっているから。

「セリシア・・・。どこにいったのです?」

とはいえどこにもいない。
もうすぐ二人が町に行って40分が経つだろう。
それでも見つからなければ、どうしようか・・・。
王宮内では探し切ってしまい、行ける当てがなくなった。
そして考えていた時だった。

「ジャーファル様!」

「はい、なんでしょう?」

後ろから声をかけられる。
声をかけたのは女中の一人で、真剣な顔をしていることから何かあったのだとわかる。

「セリシアさまが・・・!!」

「セリシア!?見つかったのですか!?」

ようやく見つかった。
一体どこに?

「ピスティ様がお連れになられたのですが、魔力がほとんど切れていて只今治療中です!」

・・・魔力切れ?

「あの、まさか・・・魔力を受け付けていないなんてことは・・・。」

この前魔力が切れた時の彼女はそうだった。
魔力を受け付けなくて、巫女の特性というものに頼ったのだから。
/ 369ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp