第9章 ピスティの「大人への教室」??
セリシアSIDE
「…以上で、朝議を終えます。それでは今日もよろしくお願いします。」
朝議が終わる。
ジャーファルの報告は思った通り完璧で、私が口出しする必要は全くなかった。
ま、当然だね。
「ね、セリシア!この後暇?」
「え?いや・・・相変わらずで午前中は剣術だけど?」
終わってすぐ、ピス姉が話しかけてくる。
でも、基本的に午前は剣術だって知ってたよね?
「じゃあ午後は?」
「いや、それも相変わらず魔法だけど。」
するとピス姉は勝手にうなずき、勝手に納得した顔になった。
「わかった、午後は魔法ね。どこでやる?」
「ヤ、ヤム姉の部屋だよ・・・。」
今日は実技というより、術式についてやる予定だったはずだし。
ピス姉の変な迫力に若干たじたじになるけど、答える。
「見に来るの?」
「んー?そうだねー。」
そのままふらふらいなくなるピス姉。
え、なに?
あの顔絶対何か企んでるよね・・・?