第8章 お仕事であって初デートです。
セリシアSIDE
「お主らの恋は、最高の結末か悲しい結末の二択しかないのじゃよ・・・悲しいぐらいにな。」
「・・・つまり、最高の恋にするにはいばらの道で・・・踏み外せば悲しみが残るってわけですか、占い師のおかた。」
ジャーファルが聞く。
それにしても、2択って・・・。
「そういうことじゃ。おそらく半年以内に何かがある。だがそれは、何か、であって決定的になるのはまだ先じゃ。」
どゆこと?
えーと、半年以内に起こる何かで結末の決め手がかかるわけではない・・・ってこと?
「では、決定的になるのは・・・いつごろでしょうか。」
「さあな・・・。そこまではわからんよ。だがまぁ・・・。大変なのはそっちの御嬢さん。あなたの方だ。」
「・・・私?」
「そう。…あんたがすべてを決めるのじゃ、この恋の行方をな。」
簡単に返事をできなかった。
どういう返事をすべきなのか、軽く悩んでしまうくらいに。
「結末は見えないし、まあ占い師のワシが言うことではないが…所詮は占い。予知ではないのじゃ。・・・時が来るまでは、楽しく幸せに過ごしていなさい。」