第8章 お仕事であって初デートです。
ジャーファルside
「あ、ジャーファル、ここはいろ!」
そう言ってセリシアが入った店は・・・。
「占いの館・・・?」
どうも胡散臭いけど・・・そう言えば女の人ってこういうの好きな人多いんでしたっけ。
既に入ってしまったセリシアの後を追い自分も店内に入る。
「セリシア、そんな急がなくても。」
とかいいつつ楽しそうではしゃいでるセリシアを見て嬉しくなってる自分がバカみたいだ・・・。
「ごめんごめん。」
「・・・なにを占ってもらうんです?」
「あー、えっと。じゃあ恋愛運で!」
考えなしで店内入ったのですか・・・。
まあいいですけど。
「おたくら、カップルかい?」
老人の声。
男の人でしょうか。
「・・・はい。」
恥ずかしそうにそう言う。
カップル、なんて初めてきかれました・・・。
これはなかなか恥ずかしいですね・・・?
「ふむ・・・。・・・これは・・・。」
顔はよくみえないが、あまりいい感じはしないのが恐ろしく感じてしまった。