第8章 お仕事であって初デートです。
セリシアSIDE
「ん。」
結局最初に来たのはお店通り。
さっきのところとは別の通りです。
「どーかしました?」
ジャーファルが手に持ってるのは・・・見えない。
何もってるんだろーと思って距離を詰める。
「・・・でも・・・」
「あのー、ジャーファル?」
私が近づいて、こっちを見たかと思うとすぐに手元に目を戻して独り言。
持ってるものは・・・。
「ネックレス?」
「セリシアに似合いそうかなって思ったので・・・。」
キラリと輝る宝石のついたハートのネックレス。
ピンクの小さな宝石がワンポイントってやつ。
「わ、可愛いね。」
「でしょう?でもセリシアってペンダント持ってますもんね・・・。」
まあ今もつけてるけど。
実は何気お気に入りだったりするんだよね。