第8章 お仕事であって初デートです。
セリシアSIDE
「あ・・・。」
「どうかしました?」
ついでに町の様子も見ていこうと思い、中でもにぎやかな道を選んで目的地へ行こうとしたとき。
その道は商店街みたいな感じで、お店がたくさんある。
「ううん、何でもない。」
「そう・・・ですか?行きたい店があるなら寄ってもいいですけど。」
「ん、ありがと。でも大丈夫。」
ちょっと一瞬目を奪われたのは、武器屋。
ぱっとみだから、多分だけどね。
実は昨日、師匠に自分専用の剣があったほうがいいって言われたんだよね。
いつもは国の支給品。
でも旅してた時の最終の剣はもう剣じゃなくて果物ナイフだったしね。
「あとでまた遊びに来るでしょ?」
「それもそうですね。」
仕事を終わらせたら遊べるもん。
それも、大好きな人と・・・ね!