第8章 お仕事であって初デートです。
セリシアSIDE
「それで?結局国を見て回ればいいの?」
「まあ、一応そう言うことになりますね。」
確か国のほとんどの人は難民だった人達らしい。
最近来た人は確か王宮からは一番離れてる土地だったと思うけど。
「あ、でも行きたいところがあるなら行きますよ。」
一応、デートになるから、かな?
「じゃあ、先に仕事済ませちゃわない?」
どうせなら、後に遊びたいもん。
快く頷いてくれたジャーファル。
同じ気持ちなのかな?
「ところでセリシア。」
「なーに?」
「何か欲しいものはありますか?」
唐突だな。
「別に・・・特にないけど?なんで?」
「あ、いえ、特に理由はないですけど…。」
どうしたんだろ?
欲しいものなんて言われてもなあ・・・。