第2章 身長・・・マジで?
セリシアside
これは異常だ。
目線の位置がだいぶ違う。
身長が伸びたのは数センチじゃなくて。
急に伸びたよ、これ・・・。
「なんか、新鮮・・・。」
「私もです。前まではこんな身長でしたのに。」
そういってジャーファルさんは私の肩辺りに手を置く。
そう。
つまり顔一個分身長が伸びたのだ。
それもここ4日で。
「・・・なんで?」
「さ、さぁ・・・。・・・セリシア、政務服ってどこにあります?」
「え、政務服?」
急に聞かれて驚く。
確かタンスの中だよね。
「タンスの中だよ。一番下の段にあると思うよ。」
するとジャーファルさんは一度躊躇したもの、タンスを開けて服を取り出す。
政務服を一度広げ、タンスをしめる。
そしてその政務服を私にかけた。
「着ててください。」
「え、なんで?」
まあ着るけどさ・・・。
「じゃあ、鏡で自分恰好を見てくださいよ・・・。」
なんでちょっと赤面?