第2章 身長・・・マジで?
セリシアSIDE
「・・・ところでセリシア、気になってたこと聞いてもいいですか?」
「えっ、あ、はい!!」
なんか慌てた。
多分、名前が呼び捨てだからだと思うけど・・・。
今までさん付けだったのが、呼び捨てに切り替わったからなんか新鮮。
ちょっとどきってしちゃったんだよね・・・。
「そんな慌てなくても。・・・ちょっと失礼します。」
そう言ってもう一度抱きしめる。
でもさっきとちょっと違って、何度か抱き方を変えて抱きしめる・・・。
どういうことかとちょっと顔を上げる・・・。
・・・ん?
「・・・。セリシアさん・・・。」
「・・・。私、身長伸びた?」
今まで抱きしめられたことなんてほとんどないけど、全くないわけじゃなくて。
だからその時の感じがあるんだけど・・・。
前よりも目の前の位置が違う気がするんだよね・・・。
「やっぱり、そう思います?」
ジャーファルさんも何かしらの異変を感じたんだろう。
急いでベッドから立ち上がる。
久しぶりの地面の感覚にちょっとバランスを崩す。
けれどジャーファルは抱きとめてくれた。
それで体勢を立て直して普通に立ったんだけど。
「「・・・うそ・・・。」」