第7章 答え
セリシアSIDE
「セリシア・・・。」
部屋で少しぼーっとしてると、ジャーファルさんとシンドバッドさんが入ってきた。
「・・・。聞いてましたよね、隣の部屋で。」
気配ぐらい、簡単に見つけられた。
二人も隠すつもりもなかったようだしね。
「まあな。…別にこの国にいてもらって構わないが、その話はもっとしっかり事前に話してほしかったな。」
「話すこともないと考えたので。」
きっとシンドバッドさんに話せば、他国にはいかないように釘をさすだろう。
だから、話すわけにはいかないと思った。
・・・ま、全部勘だけどさ。
「・・・本当に、それでいいのですか?故郷に帰らず、この国にいるとは・・・。」
ジャーファルさんがシンドバッドさんのそばで慎重に聞く。
そんな慎重に聞くことでもないと思うんだけど。
「うん、これがいいの。キユノ王国には、まあたまに遊びに行くつもりだし。」
帰れるかは知らないけども。
遠いからね。
「・・・ですから、剣術と魔法はシャルルカンさんとヤム姉に教わりたいです。・・・許可を、いただけますか?」