第7章 答え
セリシアSIDE
「この国を本格的に追い出されるまでは、この国でやってきます。ずうずうしいかもだけど、頑張るから。」
って、自分で言って思うけど、変な語。
何を頑張るんだよって話だね。
「・・・だから、カルマさん。お気持ちは嬉しいですけど、遠慮させていただきます。」
もう揺らぐことはない…と思う。
ちょっと、悪いことしちゃったかな?
「・・・そう・・・ですか。」
力なく、いすの背もたれによりかかる。
「・・・正直言って、くると…妃になると思ってました。」
「みたいですね?」
「・・・勝手すぎましたね。あなたの眼を見ればわかるけど・・・。もうどうしようもないみたいだ。・・・わかりました。でも、いつでも遊びに来てください。待ってますから。」
「ありがとうございます。」
部屋を後にしたカルマさん。
泣きたいように見えたけど・・・これでよかったんだよね?
人の涙を見ると、決意が揺るぎそうで、少し怖い。