第6章 迷いと決意
セリシアSIDE
「思った以上にきついや。」
『そう・・・だよね、普通。昨日は泣いたんだろ。』
「え・・・。」
目でも、腫れてたのかな?
鏡を今日はちゃんと見てすらいない。
「わかった?」
『うん。大丈夫、見た目は全然普通だよ・・・セリシアの振る舞い以外は。』
「振る舞いって。」
『振る舞いだるそうだよ。・・・もっとも、我はセリシア殿の気配で感じたんだけど。いつもより暗いし、泣いた次の日っていうのは、気配が普段と少し違うんだよ。』
「そんなのしらんし。」
『そりゃそうさ、普通は。デアルも知らないし。』
そんなの知るわけないよ・・・。
『・・・で。決めたの、この先の生き方。』
「・・・今考えてる。」
何するのが、いいんだろう・・・?