第6章 迷いと決意
セリシアSIDE
そのままの体勢で泣き続けてどのくらいたったんだろ。
時間の感覚はないし、もうどうでもいいような気もしてくる。
静かな部屋で一人、泣いてたからかな。
この部屋だけ、違う空間にあるんじゃないか・・・なんて変な感覚がしてきた。
「・・・寝よ。」
ようやく立つ。
歩くのもだるい。
泣きすぎて腫れてないといいけど・・・まあ、私泣いてもそう変わらないタイプだから、関係ないか。
ベッドに寝転ぶ。
チャラ・・・
ああ、ペンダントしてた。
このまま寝たら、首にチェーンが絡まって死んじゃうや。
・・・そしたら、これ以上泣かないで済むかな・・・?
なんてね。
そんなことはしないよ。
巫女の証のペンダント。
ママは力を抑える効果があるとか言ってたっけ。
別にどうでもいい気もしちゃうけどさ。
ペンダントを外して、目の前にぶら下げながら思う。
ママは・・・失恋したこと、あったのかな・・・?
どうでもいいことだけどね、うん・・・。